目的
想定速度で最大30°のバンクあるいはラダーよる旋回時ののアンテナ指向方向変動範囲及びその角速度をシミュレーション等により把握します。この結果よりアンテナを所望の角度範囲に向けることが可能な多軸ジンバルを選定あるいは設計を行います。
進捗状況
2軸ジンバルを含む固定翼UAV(図2)のダイナミクスを導出し、図3に示すようなアンテナ指向方向制御系を構成・設計しました。提案した制御系を用いて、半径100m、速度22m/s、バンク角30°程度で旋回時のアンテナ指向方向制御誤差をシミュレーション評価を行いました。この結果、0.86°(rms値)は要求アンテナ指向方向制御精度(送信3°、受信1.3°)を満たすことを確認しました(図4)。
図2 固定翼UAVと搭載2軸ジンバル 図3 アンテナ指向方向制御系構成
図4 アンテナ指向方向制御系シミュレーション結果
目的
本体重量8kg以下、搭載機器及び燃料重量2.5㎏の固定翼UAVにて飛行時間1時間可能なことを手動あるいは自律により飛行実証します。さらに、位置偏差20mにて半径100mにて旋回飛行しつづけることが可能な固定翼UAVの飛行制御系を設計、シミュレーションにより確認します。
進捗状況
総重量と燃料重量の関係を解析し、飛行実験により妥当性を検証。総重量8㎏、1㎏の燃料で1時間飛行可能なことを明確化しました(図5)。
図5 総重量・飛行時間と燃料の関係の実験的推算
半径100mを維持する旋回経路追従飛行制御を考案し、シミュレーションにより風速5m/sでも半径・高度偏差3ⅿ以内に抑制可能なことを確認しました(図6)。
図6 旋回経路追従制御系のシミュレーション評価